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性生活の根源
葉紅 林道(薬剤師)著
B6、 256p、\2,233

現代人の忘れた性の意義と新鮮な生活の創造のために中国房中術をたずねる。楽しく古典を読む。管理社会に疲れた人や無機的な生活を送っている迷える若者にとって、人生へのひとつの目覚めになるかもしれない基本的性と生活の教養書。

目次

1章ウオーミングアップ
2章中国大陸における人間と性
3章房中術
4章性交体位
5章女性と生活
6章性と宗教
7章性とビジネス
8章異常性欲
9章性行為感染症とエイズ
10章避妊と中絶
11章生殖器と生理
12章役に立つ性用語集

3章房中術

房中とは男女が性的結合をすることをさす。平たくいえば、性交である。人類が生まれてこの方、性交はなににもまさって繰り返し行なわれている。性交よりも多いといえるものは、食事ぐらいだろう。しかしよく考えてみると、食事についてはいろいろ工夫したり、専門家が作ったものを食べたりするが、性交はあまり工夫する人はいないようだ。工夫しなくとも大変おいしいのかもしれないが、常に材料が自分の希望するものばかりとは限らないし、かりに、希望しているほどいいものとしてもさらによいに越したことはない。性交のことを、閨房とか、セックスとか、ねるとか、房内とか、交合とかいろいろと呼び名がある。古今、世界の偉い先生方がいろいろ研究して文献を残している。体質的に似ており内容も傑出している中国を中心に、インドを少し書いておく。インドの基本的考えは、中国とそれほどの違いはない。この性交を如何にうまく行うか、また性交を通じて病気を予防する方法が房中術である。
先に出てきたように、中国では絵入りの性の手引書は広く用いられていた。これらはまったく軽薄なところのない真面目な手引書で、人々を啓蒙・指導するために作られた。男は彼の妻たちと性的交渉を如何に調和し保つか、如何に長く幸福を維持することができるか、如何に彼女たちに健康なよい子を産ませるか、それが重要なのだ。 また道教の学徒は長寿の術を学ぶため、その性的修業の参考書としてこれらの本を用いていた。前漢の国書目録は古典の書「経書」に始まり、当時の学問の全分野を通観して、医学の部のあとに〈房中〉、いわゆる「閨房の中」だが、「寝室の術」を意味するところがある。巫山(ふざん)、巫陽(ふよう)、高唐(こうとう)、陽台(ようだい)などは性交を示す雅語としてよく用いられている。

大楽賦

若夫婦
月の明るい夜は高楼で、早春には書斎の窓辺で、二人は一緒に素女の手引書を読み、さまざまな体位の挿し絵に見入る。寝台の周りに屏風を立て、枕をおく。美しい婦人は、やおら紗の上着を脱ぎ、刺繍のズボンを脱ぐ。彼女の額は花の萼のように丸く、腰は巻き絹のようにほっそりしている。欲情が満ち、肢体が露になる。女は横たわり、それを見る男の目がくらむ。まず女の体に触れ、頭のてっぺんから足のさきまで愛撫する。ときに嬉々として脚を上げて肩までいき、ときに股を開いて上腹部に至る。そしてさらに、口を吸い舌を絡ませる。しっかりと抱きあう。玉茎は打ち振るい屹立して、金溝はぶるぶるとむせび陰唇を開く。孤峰のように屹として不揃いな山の穴を埋め尽くす。潤みは幽谷のようにはち切れような陰核を動かす。ここまで来ると精液があふれ陰水が満ちる。女は枕に伏して腰を高く上げ、男は床にあって脚を立て、玉茎を左右にすり動かす。陽峰はまっすぐに突き刺し、喜ぶ。琴絃を過ぎ陰幹を斜めに突いてつらなる。膣を摩擦する。上に裂き、下に刺し、横にねじり、そばをぬぐう。尻の肉は揺れて打ち振るい、陰部は盛んに温かくなり滑ってくる。玉茎は膨張して、深々と入る。ときに急に引き、ときにゆるやかに突く、浅く入れるときは赤子が乳を吸うように、深く刺すときは蛇が穴に潜り込むように陰門をあおり陰核も呑み込むように、いっぱいに突き入れ根本まで埋め尽くす。
……女の十徴候が現われるのを待って終わる。……
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