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ポルトガル滞在記―バルカ・ダルヴァの月
藤 秋月 著
46版 190頁、ISBN4-906472-74-5 C0026 1500E
定価:本体1500円

これからポルトガルに行ってみたい人、興味のある人にはお勧め。当地の風習、庶民生活がよく分かる。

著者まえがき抜粋
リスボンで聞きとれた限り、リスボンは「リズボア」、「リスボーア」、「リシュボーア」などであったが、日本で一般に言われている「リスボン」を使っておく。
ほかの地名、人名、単語などは、できるだけ現地の発音に近いものをとるが、日本で一般に使われているものは、素人なりになるべくそれに従うことにする。
発音やアクセントの類いは、土地によっても異なるものが多いので、一々細かく気にしだすと神経が疲れてしまう。ポルトガルの通貨は、1990年から92年にかけての滞在中、毎日少しずつ変動があったが、大ざっぱに、1エスクード=1円としても大して支障はなかった。ただ、その表示が$とかSと略記されることが多いので、米国のドルなどとまぎらわしかった。また「100」は「セン」と発音されるので、初めてポルトガルにきた人が、500のタクシー代を5000と間違えて払った話も聞いた。
スペインを旅行する日本人は多いが、ポルトガルまで足を伸ばす人が少ないのは、日本からの直行便がないことと無縁ではないと思うが、近年は少しずつ増えているようで、案内書や紀行文などの類いも目に触れることが多くなり、私にとっても参考になった。
短い人生の一時期を過ごしたポルトガルの生活について、思い出を少しでも鮮やかにするよすがとしてペンをとった。
何億万年か知らない歴史を持つ地球をかすめる一つの生物に過ぎない私であるが、単なる旅行では得られない、またとない貴重な体験となった。
元来が不勉強というよりも怠け者の私にとって、やたら「シュ、シュ」という音が耳に入ってくるポルトガル語は、聴きとりにくくて弱ったが、昔来たころよりも英語を話す人がふえていて、ホッとした。
しかし、これでは現地、特に地方を旅行しても、人々の本音に触れることはむずかしい。残念だが仕方がない。
極く限られた範囲に過ぎないが、四季折々の景を堪能し、少数ではあるが、ポルトガルに知友を得ることができたのは、望外の幸せであった。
よく言われるように、人生は旅であり、旅の究極の醍醐味は人との出会いにあるのだから。

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