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内から見た日本外交―中堅幹部職員の記録―
外務省、国連、キューバ


岩井 成雄(いわい しげお) 著
46版 192頁、並製、ISBN4-906472-76-1
定価:本体1500円

知られざる国連の実体を明らかにした数少ない本。世界の良識と思われている国連の中身は、人間の欲望と煩悩の坩堝でもある。読者は日本の外交を考えさせられるだろう。

著者紹介:
1930年8月16日神戸生まれ。
1951年大阪外事専門学校(現大阪外国語大学)英米科卒。
1953年外務省に入る。ラテンアメリカの専門家たらんとするが、在キューバ大使館副理事官を経て国連局経済社会課に配属。
1966年国連代表部、1970年国連局政治課と13年間国連畑を歩き、国連の専門家となる。
1975年国連事務局職員となり、人事部を経て政治安全保障局政治部・宇宙部で宇宙平和利用問題等を担当する。かくて代表団と事務局の両面を知る数少ない日本人の一人となる。
定年帰国後、津田塾大学、山梨学院大学、城西国際大学にて国際機構論を講じる。

著者まえがき抜粋
外務省から国連事務局に出向したのが1975年、国連を退職した90年から10余年が過ぎ、それぞれに対する私怨もおさまった。そしてこの一文を書く気になった。
外務省で出くわした最大の障害はキャリア制度である。彼らは入省時の格付けが高く、速いスピードでどんどん追い抜きながら上がっていく。重要ポストは彼らの独占である。もちろん外交官試験という難しい試験を通っている点公明正大である。しかし横でこれを見ているノンキャリアは面白くない。「それじゃあ役所をやめてしまえ」ということになるのだが、在外勤務という得がたいものがある。月給を貰いながら知識を広めることができる。私の同期にフランス、カンボジア、スイス、コンゴ(レオポルドビル)、ベルギー、チュニジア、コートジボワール、豪州、モントリオール、ギニア、ガボンと実に十一箇所に在勤したものがいる。
キャリアは最高の学歴をもっているが、教養、常識、そして他人の苦労をおもんはかる感性に欠ける人物が多かった。これは幼少期からお山の大将の生活をしてきたからだろう。
こういう人達が政府の上級ポストを独占しているのであるから、血の通った行政など期待できない。
キューバでは偶然カストロ革命が起こってくれたおかげで、社会主義の過程を見るという貴重な経験をすることができた。結論をいえば、恐怖政治を伴う共産主義体制は、労働者・農民の地獄である。
さて、国連事務局だが、おおよそ日本人が思っているような理想の社会ではない。普通の人間が構成する普通の社会である。モラル(道徳)もモラール(やる気)も外務省よりずっと低い。人事にセックスが堂々と介入していた。
最終章でわたくしが長年疑問としてきた日本人の国民性を検討した。日本人は臆病ではないか。結論は?

 

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